障害者に対する偏見と、隠れた差別|象徴的差別

差別はヘイトスピーチのように公然と行われることがある一方で、隠れて行われる場合もあります。

特に現代社会では「象徴的差別」が静かに増えています。
「象徴的差別」とは、すでに偏見や差別の問題は解決しているのだから、差別されていると不平を訴えることは許されない、という態度です。差別は解消されたという世界観は、差別を生み出す原因になっているかもしれません。

自分の心に隠された象徴的差別の度合いについて測ってみましょう。
そのために開発された尺度をご紹介します。障害者差別に対する心理テストですが普遍性もあるように思います。ぜひ受けてみてください。

・完全無料です。
・Googleフォームを使って、安全に、一人で行うことができます。
・採点結果は、回答を送信後すぐに表示されます。

カテゴリ1は「個人主義」の傾向を図っています。
4ポイント以上の人は個人主義の傾向が強いかもしれません。
ここでいう「個人主義」とは、成功は個人の努力によって決まると考える傾向です。障害者も健常者も、努力すれば成功できると考えています。障害者を健常者とを対等に位置付けているといえます。

しかし、成功しない、困窮している人は、努力不足だという考えにつながります。
障害者が困っていても、「努力不足」で片づけてしまうかもしれません。
一人で努力をしても解決できない問題があること、また障害者も十分努力していることを理解することが大切だと思います。

カテゴリ2はでは、外集団性を測っています。
「外集団」が4ポイント以上の人は、その傾向が高いかもしれません。

外集団性が高い人は、障害者は能力が低く、自分とは違うグループ(外集団)に属する人だと捉えている可能性があります。
外集団ととらえることは、批判的になりやすく、障害者の訴えを「わがまま」「傲慢」だと感じる傾向が強まります。
自分も、障害者も、同じ不完全な人間として同じグループ(内集団)だと捉えるようにしましょう。

参考:清水佑輔、ターン有加里ジェシカ、橋本剛明、唐沢かおり「象徴的障害者偏見尺度日本語版(SAS-J)の作成」心理学研究2022年