「攻め」の姿勢と「守り」の姿勢。どっちが合ってる?

勝つために頑張るのか、負けないように頑張るのか、どちらが自分に合っているのかを見つける心理テストです。

負けるのが怖いとか、失敗したらどうしようという気持ちがモチベーションとなって頑張れることがあります。でもそのせいで行動できなくなることもあります。
失敗を恐れることはいいことなのか、悪いことなのか、分からないですよね。

成功することをイメージするのはどうでしょうか。その方が性に合っている人もいます。しかし、成功するイメージが湧きにくいという方もいます。

どのような心構えで取り組めばいいのか、心理テストを通じて知ってください。

制御焦点のテストはこちら
・Googleフォームを使って安全に回答できます。
・登録は不要です。
・完全無料です。
・16問あります。
・3分程度で終了します。

促進焦点

「促進焦点」が強い人は、成功する、勝つ、合格するなど、「獲得」する目標と相性が良いタイプです。

勝ちたいという促進焦点の強いタイプは、成功に向けてどんどんチャレンジすることが好きです。これを「熱望方略」と言います。獲得を最大化したい、そのための手段をたくさん実行するスタイルです。

細かなことを調べて、慎重に進めるのは好きではありません。完璧な計画が立たなくても、まずはやってみる。失敗したらその反省を活かしてまたやってみる。スピード感をもって次々にチャレンジする方が向いています。

得意技
勝ちたいという気持ちが強い「促進焦点」タイプは、このような課題が得意です。
・スピード重視
・PDCAサイクルを素早く回す
・全体を見る
・創造的な取組み
・生産的な取組み

具体的対策
目標設定では、このような工夫をするとモチベーションがアップすると考えられます。
・成功したら得点が加算される加点式の目標設定をする
・時間を計測してスピードアップを図る
・一日でできることを記録し、増やす
・柔軟に変更できる計画を立てる

防止焦点

「防止焦点」が強い人は、失敗しない、負けない、自分の義務を全うするといった「損失を出さない」目標と相性が良いタイプです。

「負けたくない」という気持ちの強い「防止焦点」が強い人は、損失を最小化することを目標として、失敗しないように慎重に行動します。

「警戒方略」といわれる戦略と相性がよく、損失を最小化するためリスクを慎重に判断し、最も有効な選択肢を選ぶスタイルです。

見切り発車することは好きではありません。周囲にとりあえずやってみなよ、と言われてもそんな気にはなりません。しっかり考えて方針を決めることで自信をもって取り組めます。

得意技
守りの防止焦点が優勢なタイプは、このような課題が得意です。
・正確性を重視
・細部を見る
・分析的
・我慢強く取り組む
・安全である

具体的対策
目標設定の際は、このような工夫をしてみてください。集中力が高まり、力を発揮できるはずです。

・失敗したら減点されるという減点方式の目標設定
・指導者や信頼できる上司などに相談し、意見を尊重する
・ルールや手順、マニュアルを重視して、正確に進める
・綿密な計画を立てる

領域固有性

促進焦点と防止焦点について一般論を述べましたが、この特性は分野によって異なると言われています。

例えば、勉強は得意だが、スポーツは苦手という人がいるとします。その場合、勉強においてはさらに成績を伸ばすためにあらゆる努力を行う促進焦点タイプ、一方でスポーツに関しては失敗して馬鹿にされないように防止焦点タイプ、ということも十分考えられます。

もし、特定の領域(勉強、スポーツ、仕事、趣味など)でお悩みの場合は、その場面を想定してもう一度セルフチェックをしてみてください。

【参考】自己に対する評価と接近回避志向の関係性 ──制御焦点理論に基づく検討──(心理学研究2011年)