もっと効率よく学習したい、仕事を習得したいと思っている方、ぜひご利用ください。
学習内容をなかなか覚えられない、点数が伸びない、という悩みは学生であればだれしも持っていると思います。大人になっても、仕事に興味を持てない、成果が伸びにくいという悩みを持つ人はとても多いです。やる気を出して始めたものの続かないこともありますよね。
そんな自分を変えたいと思ったときに、参考にしてもらいたいのが「自己調整学習」です。今の教育業界でも、おそらく最も重視されている考え方です。
自分自身でモチベーションを高めたり、自分らしい工夫をするのが大切という理論です。自分で考えられるようになりたい、主体的に取り組めるようになりたいと思っている方はぜひ参考にしてください。
モチベーションを上げるための具体的な方略もご紹介します。自分がやってみたい、と思った方略をチェックして、生活に取り入れてみてください。
自分をモニタリングする
自分で自分をしっかりモニタリングすることはとても大切です。自分が見えていないのに、自分をコントロールすることはできません。
すごくがんばっているのに、「お前は努力が足らない、もっとがんばらないとダメだ!」と周囲から言われるとつらいですよね。
もしかすると、自分で自分に同じことをしているかもしれません。そうならないためには自分で自分をきちんとモニタリングしてあげましょう。
モチベーションを高める
人と比べてもいいことはあまりありません。自分の記録を伸ばすことに全力を尽くしましょう。それを習熟目標といい、成長が長続きする動機だと言われています。
また、学習内容を身近なことに結び付けたり、実生活の中で使ってみることが興味を刺激します。モチベーションを高める効果がありますので、チャンスがあればぜひ使うようにしましょう。
精緻化で本質的な理解に努める
なかなか覚えられないのは理解が浅いからかもしれません。深く理解できれば、記憶が定着する可能性があります。重要なのは「精緻化」です。自分の言葉で理解をするということです。
また、情報を整理する「体制化」や、細分化する「スモール・ステップ」というやり方もあります。
集中できる環境づくり
自分以外の要因も影響しています。想像している以上に強く影響しています。
例えば、教室で先生がいたり、職場で上司がいると6~8時間の机に向かうことができます。当たり前のようにできるはずです。しかし、それを休日に一人でやるとなると、その集中力を維持することはなかなかむずかしいです。環境の力は強く、侮ってはいけません。
まとめ
大きくこの4つのカテゴリに分けて説明しました。
スキル・チェックでは、それぞれ7個挙げています。特に少なかったカテゴリは、弱点かもしれません。
スキル・チェックで自分に足りていなかったスキルに触れてもらえたなら幸いです。「試してみたい」をチェックしたスキルは、ぜひ早速取り入れてみてください。
篠ヶ谷 圭太「学習方略研究の展開と展望—学習フェイズの関連づけの視点から—」(教育心理学研究 60 巻 (2012) 1 号)
山下順子「自己調整学習における調整方略の特徴とその効果」中国四国教育学会 教育学研究ジャーナル 25号 2020